とても前向きで事業拡大に意欲的なイギリスのメドウズ(その1)

話は前後しますが、フランスの蒸留所見学を終えた後7月21日からしばらくの間イギリスのメドウズ社に行ってきました。多い時には1年に2回行くのですが、今回はおよそ1年ぶりの訪問です。

創業者ダーリン・ペインは現在フランスにおり、実務を取り仕切っているのはアーサー&アリーナ。アーサーは私の1つ上で、他にも自然食品を販売する従業員50人の会社を経営している実業家です。今回も、2人は私を自宅に招き入れてくれて、5日間ホームステイをしてきました。

いつも手巻きずしで歓迎してくれます。まぐろとサーモンで日本製の焼きのりでした。お米はイタリアで栽培されたもののようですが、日本のお米と味は似ています。醤油をつけるという感覚がなく、浸して食べていました。

朝食はパンケーキ、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリーなどにアガベシロップを加えたフルーツサラダとクリーム。日本でも実践したいくらいおいしいです。帰国後コストコでベリー類を買い実践!

朝も夜も1日中一緒ですので、様々な話をしますがやはり話題の中心はメドウズのこと。ダーリンもアーサーも私の話をじっくりとよく聞いてくれます。まず、メドウズの現状について

・ローズウォーターの供給量が去年よりも増えているが、それでもまだ不足しており欠品が生じること。

・精油の販売量よりもデッドシーソルトやシアバームなどの化粧品類の売上が増えていること。

・全体の売上におけるオンラインショップの売上比率が増加していること。

・日本の従業員の皆さんは元気で、私は仕事が楽しいこと。

などを伝えてきました。その中でアーサーが懸念を示したのはローズウォーターでした。昨年もローズウォーターについては話し合いをしており、供給量は20%ほど増えましたが、それでもお客様からのご注文に対応できておらず一部でご迷惑をおかけしている状況です。しかし、アーサーから

「昨今のローズの不作でローズウォーターの価格が上がっているが、全量一括購入などで前年の2倍程度確保できないか生産者に交渉してみる」

と約束をしてくれました。それから20日後、私が帰国して「ブルガリアの生産者から前年の2倍のローズウォーターを一括で購入した。これからは遠慮なく発注してほしい」との連絡があり、早速、年内用として従来の2倍のローズウォーターを発注しました。このローズウォーターは、9月下旬、10月下旬に分けて日本へ向けて出荷されます。他にも新商品の話や今後の展望など滞在中たくさんのことを話してきました。


何事にも全力投球のアーサーは自転車をこぐ時ですら汗だくの男です。

私の話を聞き終えて、アーサーから驚きの発表がありました。

「メドウズの新しい事務所と工房をカンタベリー中心部から2キロのところに新築する。」

えっ?と思わず耳を疑いました。事務所を新築?果たしてそんな余裕はどこから出てきたんでしょう(笑)

約15年、メドウズはカンタベリ近郊の人里離れた静かな場所に会社を構えています。しかし、倉庫は手狭になり施設は老朽化。それこそ、大量のローズウォーターを最適なコンディションで保管することも難しい状況です。アーサーは、自然は豊かであるがこの環境はメドウズの成長を阻害し、お客様の利益にならないと常々考えていたそうです。そこで、カンタベリー中心部に近く、自然が豊かな場所に空調と換気が整った倉庫と工房、事務所を新築することでさらにメドウズの商品作りに磨きをかけるとのことでした。

現在の場所は求人を出しても場所の問題で人が集まりづらく、冬に雪が降ると何日間も道路が閉鎖されるのもアーサーにとっては悩みの種だったそうです。新しい事務所は順調にいけば来年の春ごろ竣工予定とのこと。さらなるメドウズの成長が期待できます。

アーサーは続けます。「仕事を通じて知り合った人とは友達にはなりにくいが、マサヤの場合国境を越えて一緒に喜怒哀楽を共有できる友人だ。それは年齢が近いというのもあるが、自分が通ってきた境遇に重なるものがあるので、出来る限り応援する。困ったことは何でも言ってほしい、必ず解決できるからよりよいメドウズをダーリンと共に作り成長させていこう」と。ここまで言ってくれるとは思ってもいませんでした。

(その2へ続く)

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